陣中見舞いの書き方と文例/例文

陣中見舞いの書き方と文例/例文

型にあまりとらわれず、ユーモアを交えながらの勇気づけを。

お見舞い状で避けるべき忌みことば〜消える・終わる・衰える・枯れる・壊れる・落ちる・離れる・分かれる・割れる・滅びる・飽きる・嫌う・退く・再び・繰り返す・重ねがさね・返すがえす

 

受験勉強中の姪への陣中見舞い状 (文例・例文)

前略 由美さん、お変わりありませんか。毎日、一生懸命机に向かっていることと思います。由美さんの勉強ぶりは、おばさんから聞いて感心しています。本当にご苦労さま。

 

私が大学を受験したときは英語が苦手で、なかなか単語が覚えられず、友達とクイズのようにして問題を出し合ったものでした。朝など「おはよう」が「グッドモーニング」になったりしてね。けれど、受験日が迫るにつれて真剣になっていった記憶があります。上手なアドバイスはできませんが、まだ厳しい寒さが続きます。コンディションを崩さぬよう、規則正しい生活と食事に気をつけてください。よい結果が出ることを祈っています。

 

それでは、また手紙を出します。皆様によろしく。 かしこ

 

◆ワンポイントアドバイス
例えば受験のように、自分がかつて経験したことに今取り組んでいる人には、参考になる話を書くのもよいのですが、行き過ぎはマイナスです。自慢にならないよう注意しましょう。親しい間柄であってもそれは同じです。また、多少のユーモアを入れながら、明るい調子で書くと相手にとっても気分転換の材料になるでしょう。

 

ピアノの発表会をひかえた友人へ

拝啓 秋の気配も日ごとに深まり、美術展や演劇祭が各地で盛んに催される季節となりました。お変わりなく、お稽古に励んでいられることと思います。いよいよピアノの発表会が、一週間後に迫りましたね。調子はいかがですか。先日は招待状を送っていただき、ありがとうございました。同封の手紙に「もうすぐ緊張の極致がきそう…」とありましたが、昨日や今日始めたわけではなし、去年より会場が大きくなったようですが、あなたなら大丈夫です。

 

私も友達を連れて必ず行きます。では、当日に。 かしこ

 

絵画の個展を準備中の叔父へ

前略 油絵の制作は進んでいらっしゃいますか。今までに描きためた作品があるとはいえ、初の個展に二十点以上を出品されるとのこと、今頃は寸暇を惜しんで筆をとっておられることでしょう。

 

お体を大切に。楽しみにしています。 草々

 

◆ワンポイントアドバイス
上の例のようなコンサートや展覧会など催しを開く人を見舞う場合は、相手との間柄が親密であればあるほど、くだけた調子で、内容も相手の緊張をほぐすためのものになります。ただ、その場合、あまりくだけすぎて皮肉にならないよう注意してください。普段、冗談など言い合っている間柄なのか、その点をふまえたうえで、くだけた書き方でもいいか考えることが大切です。

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