故人の愛用品、装身具、衣類などは近親者やとくに親しかった友人に、形見分けを
するのが習わしです。だれに何を渡すか、あらかじめリストアップしておくとよいでしょう。
形見分けは、故人の記念として差し上げるものですが、相手に喜んでもらえるものを
贈るべきです。相手の好みに合わないものや、安物、古着などは避けます。
衣類はクリーニングしてから渡すのが常識です。また、あまりに高額なものを贈ると
贈与税がかかることもありますから、相手に負担をかけないように配慮しましょう。
とくにダイヤの指輪や高級腕時計、書画、骨董品などを贈る場合は注意が必要です。
なにを贈ればわからないときは、相手に選んでもらってもよいでしょう。
なお、目上の人に形見分けをするのは失礼とされていますが、先方から望まれた場合
は贈ってもかまいません。
渡す時期は、仏式なら四十九日の忌明け、神式なら五十日祭のころに贈ります。
キリスト教式には形見分けの習慣はありません。
注意:形見分けは贈り物とは意味合いが異なりますから、
包装はしないで、そのまま手渡します。
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