新郎新婦の心得
結婚当日は感謝の心を忘れずに
結婚当日、新郎・新婦の心得で、とくに注意しなければならないのは、出席者をもてなす立場としても、自分たちのことばかりに夢中になっていてはいけません。「今日の二人のため」に、わざわざ時間をつくって祝福に来てくれた人たちに、感謝のこころで接し楽しんでいただけますように、じゅうぶん配慮しましょう。
「二人に対して」、どんな相手と結婚するのかを厳しい目でも見られていますので、笑顔で対応することを忘れないようにしましょう。
一人暮らしをしている場合には、前日は家族と一緒に過ごすようにし、挙式当日は実家から会場に向かいましょう。親たちにしてみれば、家族から巣立っていってしまうことの寂しさを強く感じるものです。当日の会場には、時間に余裕を持って入りましょう。
到着したら、まず、会場スタッフをはじめ、その他のブライダルスタッフにもきちんと挨拶をしましょう。
新婦は支度に時間がかかるので、新郎が責任をとって打ち合わせをし、両家との連絡などをきちんと取り確認をしましょう。披露宴で、新婦が食事をとることはかつては見苦しいなどと言われていましたが、現代では、新婦も一緒に食事を楽しんだほうがいいとされています。ただし、祝辞の最中を避け、祝辞に耳を傾けましょう。
注意
新郎新婦はお酒をすすめられますが、酔いすぎてフラフラになったり、眠ったりするなどの醜態をさらさないように、飲みすぎに注意しましょう。お酒の弱い人は、あらかじめ、司会者に 「新郎はお酒がいただけませんので、お祝いのお酒は形だけとさせていただきます」 などのように、歓談のところでコメントしてもらうと良いでしょう。
披露宴の出席者の席次順
席次は会場によって決まりがあり、どこが上席かという序列があります。事前に披露宴会場の係に問い合わせるなど、会場のルールに従って決めましょう。
一般的には、着席の場合、新郎新婦の座るメインテーブルに向かって左側が新郎側、右側が新婦側の席になります。メインテ ーブルに近い席ほど上席で、上司や恩師などの主賓、先輩、友人、親戚、家族の順に続き、両親は末席に座りますが、 席次はあくまでも原則ですので、主賓、来賓の席次順と、両親は末席という基本が決まりましたら、あとは招待客の顔ぶれで席次を決めて良いでしょう。
注意
面識がある人同士や、年齢や社会的な立場が近い人同士などにして、初対面同士でもなごやかな雰囲気で会話がはずむように配慮しましょう。
新郎新婦の挨拶(謝辞・スピーチ)
謝辞は親任せにしないで新郎新婦の本人たちからもひと言挨拶を述べましょう。謝辞を述べるころは、宴も終盤にさしかかり、招待客も疲れを感じているころですから、話を簡潔にまとめることが大切です。長くても3分以内と心得ておきましょう。
新郎・新婦の挨拶(謝辞・スピーチ)例
新郎:本日は、私たちのためにこのようにたくさんの方にお集まりいただき、
本当にありがとうございました。
新婦:こころからお礼申し上げます。
新郎:また、温かいお祝いのことばや、力強いアドバイスなどをいただき、
胸を熱くしております。皆様からのおことばの数々を心に刻み、
今後の支えにさせていただきます。未熟なふたりですが、今日の感
激を忘れずに、うれしいこともつらいことも共にしながら、こころ
の安らぐ家庭をつくっていきたいと思っています。
どうか今後とも、お導きくださいますよう、よろしくお願いいたします。
新郎
新婦: 本日はまことにありがとうございました。