ビジネスマナーの基本は挨拶のマナーから
社内/職場〜挨拶
ビジネスの社会は、複雑な人間関係で成り立っています。それだけに、ビジネスマナーやルールを守ることが、社会人の心得として求められます。
挨拶(あいさつ)…言葉遣い
挨拶は、ビジネスマナーとして、もっとも基本的な心得です。感じのよい挨拶ができる人は、社会人として、礼儀正しく謙虚で、思いやりに満ちた人柄を感じさせ、みんなから信頼されるようになります。反対にきちんと挨拶ができない人は、横柄で自己中心的な人か、小心で恥ずかしがり屋な人と思われ、社会人としても、ビジネスマンとしても敬遠されてしまうでしょう。
挨拶は、「私はあなたに心を開いています」という意思表示でもでもあります。オープンな心で接すれば、相手も心を開いてくれるものです。
好感をもたれる挨拶とお辞儀(おじぎ)の仕方
- にこやかな表情で…暗い顔より、明るい顔が好かれるのはいうまでもありません。「あなたに会えてうれしい」という気持ちを込めると、自然に笑顔になり、相手の笑顔も誘います。笑顔になれば口角がが上がりますから、声も明るくなります。
- 自分から積極的に…目上・目下にかかわらず、自分から挨拶をします。相手の出方を伺っていると、タイミングを逃してしまい、気まずい思いをしなければなりません。相手が自分に気づいていない場合は、名前を呼びかけてから挨拶をしましょう。
- アイコンタクトを忘れずに…挨拶をするときは、おじぎをします。頭を下げるのは、自分の急所である頭頂部を相手に見せることで 「警戒心はありません」という気持ちを態度で表すことなのです。
ただし、会ったとたんに頭を下げるのではなく、まず、相手の目を見ながら挨拶を述べ、ことばの終わりからおじぎをするようにします。「おはようございます」なら「……ます」のあたりで頭を下げましょう。頭を上げたら、もう一度相手の目を見ます。挨拶ではこのアイコンタクトがとっても大切です。
社内での挨拶は〜こんな点に注意を
- 会社から得意先などへ外出するときは 「行ってきます」、帰社したときは「ただいま帰りました」 という挨拶をわすれないようにしましょう。
- 退社時は、残っている人のほうを見て 「お先に失礼します」 と言い、残っている人は「お疲れ様でした」 と挨拶を返します。 「ご苦労様でした」 は目上の人が目下の人をねぎらうことばなので、上司や先輩に使うのは失礼にあたります。
- 階段の上から目上の人に挨拶をするのは、見下げることになりますから慎みましょう。会釈(えしゃく)をして下の段または同じ段に下りてから挨拶をします。
社内での会釈・敬礼・最敬礼
・会釈〜出・退社時や、廊下で上司や来客とすれちがったときなどの挨拶
男性は手をわきにつけ、女性はこころもち前に、背中の角度は約15度
・敬礼〜来客に対応するときの挨拶
手は太もものあたりに置き背は45度
・最敬礼〜お詫びやお礼を述べるときの挨拶
指先はひざ頭の上に置き背は70〜75度