快気祝い・退院祝い・全快祝いのマナーと内祝いのお返しなど
快気祝い・退院祝い・全快祝いとは
快気祝いとは、本来、病気の全快を祝う内祝いですが、現在では、病気見舞いに対するお礼の意味として贈る場合が多いようです。お祝いの贈り主は退院した本人が報告を兼ねてお礼をするというのが一般的なマナーです。
また、自宅で快気祝いの宴を開いて、お世話になった人たちを招いて、「おかげさまで、こんなに元気になりました」と謝意を込めてもてなす習わしもあり、現在でも行われております。退院祝いとは病気が全快したことをお祝いして、退院した人などに贈るお祝いです。
快気祝いのお返しの時期(タイミング)
快気祝いは、退院後(自宅療養なら床上げ後)、1週間〜10日目ごろが適当です。
快気祝いのお返しに贈る品物
快気祝いに贈る品物は、「病気が残らないように」と食べて無くなるものや、使い切って残らないものを贈るのが一般的です。
菓子・コーヒー・紅茶・調味料・石鹸・入浴剤・タオルなどの詰合わせセットや食べ物の好き嫌いも良くわからない…というような時は、相手が欲しいものを選んでもらえるカタログギフトがぴったりです。
のし・水引・表書き
快気祝い/全快祝いの表書きは、「快気祝」「快気内祝」「全快祝」「内祝」
退院祝いの表書きは、「祝ご全快」「祝ご快復」「祝ご退院」 のし(水引)は紅白結び切りを使用します。下段に病気をした本人の姓のみを書きます。
快気祝い/全快祝いの金額(相場)
快気祝いの金額は、お見舞いをいただいた金額の半分〜3分の1程度が目安です。いただいた金額がまちまちの場合は、一律で贈ってもかまいません。会社や仕事関係の場合には、「○○課御一同様」などとしてお菓子などを贈る場合が多いようです。
退院祝いの金額(相場)
入院中にお見舞い(お見舞金)をしたのであれば、お見舞金と重複しますので、一般的に必要ありません。かえって相手側に負担をかけてしまうことにもなります。どうしてもという場合には、本人が自宅療養中であれば、1,000円〜2,000円ぐらいの手土産(スイーツ・ケーキ類)などが良いでしょう。
お返しの礼状/挨拶状(文例・例文)
全快(退院)したときは、その喜びと感謝の気持ちをしたためた礼状を出します。「おかげさまで元気になりました」など、その後の近況や感謝の気持ちをなどを表した簡単な礼状(挨拶状)をお返しの商品に付けると良いでしょう。
お返しの礼状〜@
拝啓 時下ますますご清祥のことと存じます。病中はお忙しい中、過分なお心配りをいただき誠にありがとうございました。
ご心配をおかけいたしましたが、 おかげ様で、ようやく全快いたしました。
つきましては、ささやかではございますがお礼のしるしに、心ばかりの品をご用意いたしました。ご笑納いただければ幸いでございます。簡単でございますが、お礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬具
お返しの礼状〜A
拝啓 過日は、遠いところを過分なお見舞いをいただき、誠にありがとうございました。おかげ様で、○月○日、無事に退院いたしました。これもひとえに、○○様の温かい励ましによるものと存じ、こころより、厚くお礼申し上げます。ささやかではございますが、快気内祝いの粗品をお送りいたしました。
まずは取り急ぎお礼まで。 敬具
医師や看護師さんへの心づけ(謝礼)
病気の快復後、晴れて退院する際には、お世話になった医師や看護師さんに「御礼」の表書きでお祝い金やお祝い品を贈りましょう。お祝い金の場合は5,000円から30,000円が一般的で、お祝い品の場合は、医師には高級酒・ビール券・ギフト券・高級ネクタイなど。
看護師さんたちには、大勢で食べられるケーキ・スィーツ・洋菓子類の詰め合わせなどを贈りましょう。お礼の言葉を添えた手紙も良いでしょう。ただし、渡す際に注意しなければならないのは、他人の目があるところではできる限り避けましょう。
病院によっては規則などで受取らないところもありますので、事前に調べておきましょう。