法事法要の挨拶・スピーチと案内状の例文

法事/法要の挨拶(あいさつ)・案内状

法事/法要〜施主の挨拶(あいさつ)・スピーチ

施主の挨拶の基本…

  • 参列していただいたことへのお礼
  • 葬儀のときや葬儀後の厚誼への感謝

さらに、食事や茶菓子へのお勧めと葬儀以後の遺族の気持ちや近況・故人の思い出なども盛り込むとなお良いでしょう。

 

施主の四十九日(49日)の挨拶の例文

■法事/法要〜開始の挨拶
「本日はご多用中のところ、亡き父(母)の四十九日の法要にお越しくださいまして誠にありがとうございます。葬儀の際には、皆様にはひとかたならぬお世話を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。本日、無事に納骨を済ませることが出来ましたのも、皆様方のお力添えの賜物と心より感謝いたしております。父(母)がこの世を去ってから今日(こんにち)、今更ながら、その存在の大きさを実感いたしているところでございます。父(母)を失ったことは無念ですが、残された者が、力を合わせて仲良く生きていく事が、亡き父(母)への何よりの供養と信じております。どうか皆様、今後とも引き続きご指導賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。本日はわざわざお越しくださいましたのに、たいしたおもてなしもできませんが、お時間の許す限りごゆっくりお過ごしいただければと存じます。本日は誠にありがとうございました。
それでは○○寺ご住職様、よろしくお願いいたします。」 と一礼します。

 

■法事/法要〜終了の挨拶
「そろそろお時間となりましたので、これにてお開きにしたいと存じます。父(母)が亡くなり寂しくなりましたが、どうか今後とも、変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

 

施主の一周忌の挨拶の例文〜@

■法事/法要〜開始の挨拶
「本日は、お忙しいところお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。ただいまより、亡き夫(妻)○○、法名○○院○○の一周忌法要を営(いとな)ませていただきます。」と、法要開始を告げ、僧侶に向かって 「よろしくお願いいたします」 と一礼します。

 

■法事/法要〜終了の挨拶
「おかげをもちまして、亡き夫(妻)○○、法名○○院○○の一周忌法要を無事に営ませていただくことができました。本日は誠にありがとうございました。これより、ささやかですが、簡単なお食事を用意いたしております。みなさま、どうぞ故人の思い出話などを交えて、ごゆっくりお召し上がりください。」

 

施主の一周忌の挨拶の例文〜A

■法事/法要〜開始の挨拶
「本日は、皆様お忙しい中を亡き夫(妻)○○、法名○○院○○の一周忌にお参りいただきまして、ありがとうございました。ときは早いもので、夫(妻)が亡くなりまして一年の月日が流れました。当初はただ呆然とする日がつづき、しばらくは火が消えたような状態でしたが、ようやく元気を取り戻してまいりました。これも、皆様方のお力添えのおかげと感謝いたしております。本日は、ささやかでございますが、お食事をご用意させていただきました。どうぞごゆっくりご歓談くださいますようお願い申し上げます。また、故人の思い出話などもお聞かせいただければ幸いでございます。本日はありがとうございました。
それでは○○寺ご住職様、よろしくお願いいたします。」 と一礼します。

 

■法事/法要〜終了の挨拶
「まだまだ皆様のお話をお聞きしたいのですが、お時間も大分過ぎてまいりました。このあたりで夫(妻)○○、法名○○院○○の一周忌法要を終了させていただきたいと存じます。夫(妻)がいなくなって寂しくなりましたが、残りました家族一同助け合ってやっていきたいと存じます。どうか皆様、今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。皆様のお席の横にお引きもの(引出物)をご用意させていただきました。お帰りの際にはお忘れになりませぬよう、お持ち帰りくださいませ。本日は本当にありがとうございました。」

 

法事/法要〜参列者の挨拶

参列者が挨拶する場合には、とくに気をつけなければならないことがあります。

挨拶にあたって 「ありがとうございます」 という言葉を避けることです。

 

参列者の挨拶の例文
  1. 「ご法要の席にお招きいただきまして恐れ入ります。今日はごいっしょにご供養させていただきます」
  2. 「本日はお招きにあずかりまして恐縮です」

>>その他の葬儀関連の挨拶(スピーチ)の文例はこちらへ

 

法事/法要〜案内状(例文)

案内状を送付する〜

料理や引出物の準備をしなければなりませんから、まえもって案内状を発送し、出欠の返事をもらう必要があります。返信用はがきを同封して、当日の2週間前までには発送します。近親者だけの法事(法要)ならば、電話連絡で済ませてもよいでしょう。しかし、故人に縁の深い方々を招待する場合には、案内状を差し出します。

 

案内状の例文/文例

 

時候の挨拶からはじまり

 

ここのスペース(前文)に、故人家族の近況をつづります。

 

さて、今年○月○日亡父(母)○○の○回忌を迎えますので、来たる○月○日午前11時から○○寺様にお越しいただきまして、自宅にて心ばかりの法要を営みたいと存じます。ご多忙中のところ恐縮ではございますが、当日ご参拝、ご焼香くださいますようお願い申し上げます。なお、法要の終了後、粗飯(そはん)ではありますが召しあがっていただき、故人の思い出話などでお過ごしくださいますよう、重ねてお願い申し上げます。

注意!法事を寺院で行う場合は、案内図や塔婆建立の有無も書き添えておきましょう。

こちらにも文例が >>四十九日法要の案内状
          >>一周忌法要の案内状

 

法事/法要の案内状が届いたら

法事法要の案内状が届いたら、病気などのやむ得ない事情をのぞいては、出席するのがマナーです。施主側には準備の都合(宴席の手配など)がありますので、遅くとも1週間前までには、返事を出すようにしましょう。