昔は、麻や木綿の白い単衣(ひとえ)に、経文(お経文のこと)を書いた経帷子(きょうかたぴら)
を着せましたが、最近の死装束は簡略化され、白地のねまきやゆかたを着せ、
納棺の際に紙製の経帷子をかけるだけのことが多いようです。
なお死者に着せる着物は、通常の着付けとは反対に、左前に合わせます。
神式では、本来は白い小袖を着せますが、仏式同様に、ねまきかゆかたの上に
葬儀社が用意した小袖をかけることが多くなっています。
キリスト教式では、とくに決められた死装束はありません。
◆死に装束とその付属品のいわれ
*経帷子(きょうかたぴら)…麻や木綿などの単衣の着物で、これに経文を書き、
その力で生前の罪滅ぼしをする
*天冠(てんかん)…鉢巻に三角形の布や紙を取り付けた冠のことで、
閻魔大王(えんまだいおう)に会うときに失礼にならないようにとかぶる
*頭陀袋(ずだぶくろ)…修行僧が托鉢(たくはつ)するとき、経文や布施(ふせ)を
入れるために首から提げる袋のこと
*六文銭(ろくもんせん)…死者が三途(さんず)の川を渡るときの心付け(謝礼金)
スポンサードリンク
|