定年退職の挨拶状・通知の書き方と文例・例文
人生の節目ともいえる大きな別れの場合は、寂しさや悲しさもひとしおですが、先方に心配をかけないためにも、なるべく明るい表現を心がけましょう。
退職後の予定が決まっている場合は、差し支えのない範囲で紹介しましょう。未定の場合も今後の心づもりなどを記して。将来に目を向けることにより文面が暗くなるのを防ぐことにもなり、一石二鳥です。
定年退職の挨拶状/通知 基本文例
謹啓 錦秋の候、皆さまにはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、私儀 このたび○月○日付をもちまして、総務部総務課を最後に○○株式会社を定年退職いたしました。入社以来38年の間、公私にわたり皆さまの温かいご指導とご厚情を賜り、大過なく勤め上げることができましたことを、あらためて厚く御礼を申し上げます。
今後は、妻と共通の趣味である山歩きを、ゆっくり楽しみたいと考えております。
皆さまには今後も変わらぬご厚誼をお願い申し上げまして、まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶とさせていただきます。謹言
定年退職の挨拶状/通知 @
拝啓 初冬のみぎり、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、私こと このたび○○株式会社を定年退職いたしました。在職中は格別のご懇情(こんじょう)を賜り、ここに改めて厚くお礼申し上げます。約40年の長きにわたって職務を果たせましたのは、ひとえに皆様のご支援の賜(たまもの)と存じ、心から感謝申し上げます。退職後はしばらく休養しましてから、第二の道へ踏み出す所存でございますので、今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら皆様のご健勝とご活躍をお祈りしております。 敬具
定年退職の挨拶状/通知 A
拝啓 時下いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、私こと、このたび定年により○○株式会社を円満退社いたしました。在職中は、公私ともにひとかたならぬお世話になり、厚く感謝する次第でございます。また、今後とも変わらぬご指導を賜りますよう懇願申しあげます。再出発の際はご連絡差し上げますが、取り急ぎご挨拶まで。 敬具
◆ワンポイントアドバイス
退職はしたものの、次の職場が決まらないという場合でも、とりあえず、退職の通知を出しましょう。また、この場合でも先方への感謝の意と、今後のお付き合いのお願いにふれます。
定年退職の挨拶状/通知 B
謹啓 仲春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、私議、○月○日付をもちまして、○○○株式会社を定年退職いたしました。在職中は公私にわたりご支援ご指導を賜り、お蔭様で三十余年間、大過なく勤務に励むことができました。ここに厚くお礼申し上げます。
今後につきましては、今のところ未定ですが、まだ隠居する気持ちはございません。熟慮のうえ、私なりに納得のいく第二の人生を過ごそうと存じておりますので、なにとぞ一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
右、略儀ながら書中をもってお礼とご挨拶申し上げます。敬具
○○年○月○日
山本○○
差し替えのきく決まり文句
- このたび、〇〇株式会社を定年退職いたしました。
- この○月○日をもちまして、定年を迎えました。
- 一身上の都合により退職することになりました。
- 家庭の事情により、退職のやむなきに至りました。
- ○年の長きにわたり数々のご厚情を賜り、あらためて御礼申し上げます。
- 当面は勉学一筋の生活となりますが…
- 実家の意向もあり、しばらくは農業経営の修業に打ち込むことになりそうです。
- 第二の人生は、体の続く限りボランティア活動にささげるつもりでおります。
- しばらくは専業主婦として、料理・家事の腕を磨こうと思っております。
- 当面は庭の草むしりでもしながら、第二の人生についてじっくり考えます。
その他の使える文章
- あっという間の○年間でしたが、あらためて振り返るといろいろなことがあり、皆さんにはたくさんの思い出をつくっていただきました。本当にありがとうございました。
- そそっかしい性格の私がここまで無事勤めてこられたのも、ひとえに皆様方のおかげです。心から御礼申し上げます。
- 当面は、育児と主婦業に専念することになりますが、自分を磨くことも忘れないようにしたいと思っております。
- さっそくながら「高齢者の山歩き」なる本を買い求め、まずは地図を広げて思いを巡らせているところです。
- いくつになっても未熟者は未熟者。今後とも変わらぬご指導を賜りますよう…
- 暇をもてあますような事がありましたら、いつでも声をかけてください。
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