災害見舞いの書き方と文例/例文
見舞い品(見舞金)とともに気持ちを託して、お見舞い状は要点のみにしぼりましょう。
お見舞い状で避けるべき忌みことば〜消える・終わる・衰える・枯れる・壊れる・落ちる・離れる・分かれる・割れる・滅びる・飽きる・嫌う・退く・再び・繰り返す・重ねがさね・返すがえす
火災で全焼した親戚への見舞い状 (文例・例文)
昨夜遅く、弟からの電話でおじ様のお宅が火事にあわれたことを知りました。突然のことで、私ども一同ただ驚くばかりです。皆様全員が避難されたと伺いましたが、どなたもおけがなどされておりませんでしょうか。ご無事だとよいのですが。すぐにでもお手伝いにまいりたいのですが、まずはご様子をうかがってからと思いますので、どうかご連絡をください。ご入用なものがありましたら、何でもお申しつけください。
◆ワンポイントアドバイス
緊急事態に相手は動転しているはずです。災害を見舞うときは最初から要件を書き出し、ほかのことには触れないようにしましょう。被害に打ちのめされたときの見舞い状には元気づけられるものです。ただ、事情によっては慰めのことば以上に、品物や見舞金が何よりありがたい場合もありますから、状況をよくわきまえましょう。
類焼を受けた友人への見舞い状
テレビニュースでそちらの火事を知り、お宅様にも火が及んだとの報にただ驚くばかりです。類焼による死傷者はなかったということで、一応安心していますが被害のほどはいかがでしょうか。思いもかけぬ事態に力を落とされているのではないかとお察しいたします。
遠方のため、すぐにお見舞いに行けず申しわけありません。思いつくまま、衣類を中心に別便で送らせていただきましたが、私に役に立てることがありましたら、遠慮なく知らせてください。
まずは、書中ながらお見舞いまで。
地震被害に遭われた方への基本文例(地震見舞い)
御地で大地震が発生し、甚大ない被害が出ているとの報道、大変心配しております。山岡様にお聞きしましたところ、貴家も半壊されたとのこと、謹んでお見舞い申し上げます。ご家族の皆様におけががなかったことがせめてもの救いと存じます。
しばらくは余儀なく避難所生活を送られるとのことですが、何か当方にできることがありましたら、何なりとお申し付けください。当座に必要なものがわかりませんので、失礼ながらお見舞いを同封させていただきました。
まずは取り急ぎ、お見舞いを申し上げます。
◆他の言い回し @
- お宅様に電話いたしたものの、不通で、〇〇様にご事情を伺いました。
- まったく事情がわからず、ご無事を念じるだけでしたが…
- ご家族はご無事と伺い、安堵いたしました。
- 一命は取り留めたとのこと、胸をなでおろしております。
◆他の言い回し A
- お手伝いできることがあれば、ご遠慮なく…
- はがきを同封いたしますので、私どもにできることがあればご一報ください。
- 同封のはがきで安否だけでもご連絡を…
近くにいる場合は食料品や日用品用を届けるのもいいですが、いちばん役に立つのはやはり現金です。なお、避難所やホテルなどにあてて手紙を出す場合は、宛名を「〇〇公民館(ホテル)気付〇〇〇〇様」とします。
水害を受けた知人への見舞い状
このたびの台風では広い範囲で風水害を受けましたが、報道によれば、御地ではとくに水による被害が大きかったとのこと。ご家族の身が案じられてなりません。ご近所とも非難されていると思いますが、ご無事でしょうか。
こちらは雨足が激しかったものの、床下浸水ですみました。後始末など、すぐにお手伝いにうかがえないことをお許しください。いずれ必ずお見舞いにまいります。
◆ワンポイントアドバイス
見舞い品を選ぶ時には、相手の年齢や家族構成を忘れずに確認しましょう。火災見舞いには、上の例のほかに直接被害を受けなくとも「近火見舞い」、また離れた所に住む身内が火事にあった見舞い状などがあります。