精進落としの喪主のスピーチ文例
精進落としでは、僧侶をはじめ、世話役、手伝いの人たちなどにお酒と料理でもてなし、労をねぎらいます。僧侶を招かない場合は丁重に挨拶し、「御膳料」として現金を包み、それとは別に「御車代」を包むのが礼儀です。形式ばることはありませんが、精進落としが始まる前に喪主が無事葬儀がすんだことに対して感謝の辞を述べます。精進落としは早めにお開きにし「お忙しいところをおひきとめしては…」としめくくります。
精進落としのスピーチ 喪主の謝辞/あいさつ
昨夜来、通夜、葬儀と、またたく間に過ぎてしまいました。こうして無事にすますことができましたのも、すぺて皆様方のご親身なお力添えによるものと、感謝で一杯でございます。
ことに、何かといたらぬ私どもを励まし、ご面倒なお世話役をお引きうけくださいました○○株式会社総務部長の○○さま始め、社員の皆様方、ご町内の皆様方、本当にありがとうございました。この場をお借りいたしまして、改めてお礼を述べさせていただきます。
まことに粗酒粗肴(そしゅそこう)ではございますが、いささかなりとも皆様方の御苦労をねぎらわせていただけましたらと、ご用意させていただきました。父は何かとにぎやかなことが大好きでございました。歌を歌ったり、踊りを踊ったりいたしまして私どもを楽しませてくれたものでございます。本席もどうかお心おきなくおくつろぎいただければ、さぞかし父も喜ぶことかと存じます。
どうぞごゆるりとお過ごしくださいませ。本日はまことにありがとうございました。