結婚式披露宴の招待状・案内状の書き方と文例・例文
広範囲の方々に差し出す場合は、堅苦しくない範囲で形式を踏まえて書く。おめでたい事柄であるだけに、かえって事務的な文面になってもかまいません。ただし、漢語的表現を言い換えてなるべくやわらかい感じにするなどの工夫は、最低限必要です。
結婚するふたりだけの名で招待しても間違いではないのですが、両家の親の名で出すのが正式のやり方です。最近は本人たちの名で出す形が増えていますが、親の関係者が多い場合は親の名で出しましょう。本人たちだけの名で出す場合に、先方が親の関係者であるときは、子の名で出された招待状を受け取っても「石井って?あの石井課長のご子息かなぁ」と、とまどうこともありますから、親が一筆書き添えるようにすべきです。
また、披露宴だけでなく挙式への参列を依頼するときは、そのことを別に記して同封します。その他の注意点としては、披露宴への招待状には必ず「披露」の文字を入れます。うっかり忘れると挙式への参列のお願いのように誤解されかねません。お祝い事で儀礼的な案内状では、「終止符を打たない」という意味をこめて句読点 「、」「。」を省略します。段落の行頭も空けないのがしきたりです。
結婚式披露宴の招待状/案内状 ふたりの父親の連名で出す
謹啓 新緑の候 いよいよご清栄の御事とお喜び申し上げます。
さてこのほど 健一郎長男○○と伸之三女△△の婚約の儀が整い□□□□氏ご夫妻のご媒酌により 結婚式を執り行う運びとなりました
つきましては ご披露かたがた粗餐(そさん)を差し上げたく存じますので ご多用中のところ恐縮ではございますが なにとぞご臨席の栄を賜りたくお願い申し上げます 敬具
年号○年○月吉日
藤田健一郎
松本 伸之
記
日時 年号○年○月○日(日)午後○時〜○時
場所 ○○園{宴会場}(○○市△駅東口駅前)
お手数ではございますが 同封のはがきにてご来否を○月末日までにご一報くださいますようお願い申し上げます
結婚式披露宴の招待状/案内状 ふたりの父親の連名で出す
謹啓 青葉の候 日々ますますご健勝のこととお喜び申し上げます
さて、このたび 田所慶介様ご夫妻のご媒酌により
祐一 長男 和彦
忠男 次女 由美
との婚約が相整い、結婚式を挙げる運びとなりました
つきましては、今後とも幾久しくご厚情を賜りたく、ご多用中まことに恐縮ではございますが、ご披露かたがた粗餐を差し上げたく存じますので、ご光臨の栄を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。 敬具
年号○年○月○日
記
日時 年号○年○月○日○曜日 午後○時
場所 ○○ホテル二階 鳳凰の間
(地下鉄○○駅下車徒歩○分)
東京都○区○○1−2−3
田中祐一
東京都○区○○5−5−5
松本忠雄
※お手数ながら、ご都合のほどを○月○日までにお知らせください。
結婚式披露宴の招待状/案内状 結婚するふたりの連名で出す
拝啓 早春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、この度 鈴木隆行様ご夫妻のご媒酌により、私どもは結婚式を挙げることになりました。
つきましては、将来幾久しくご厚誼ご指導を賜りたく、披露を兼ねた小宴を催したく存じます。ご多用中、恐縮ではございますが、なにとぞご臨席賜りますようご案内申し上げます。 敬具
年号○年○月○日
記
日時 年号○年○月○日 ○曜日 午後○時
場所 ○○会館(住所)
横浜市○○区○○1−2
西岡 光一
○○市○○区○○5−5
河合 清実
※お手数ながら、ご都合を折り返し○月○日までにお知らせください。
結婚式披露宴の招待状/案内状 再婚の場合
謹啓 春光あまねく季節となりました。皆様には、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、このたび工藤敏夫様ご夫妻のご媒酌により、結婚をいたすことになりました。ふたりとも過去をもっており、新しい生活の開始などお知らせするのも恥ずかしいのですが、新たなご懇情を賜りたく、ここにご報告申し上げます。
つきましては、○月○日午後○時より○○ホテルにてささやかな宴を催すことになりました。ご多用中まことに恐縮でございますが、ご臨席賜りますようお願い申し上げます。
なお、ごく内輪の宴でございますので、平服でおいでいただければ幸いです。 敬具
年号○年○月○日
藤井 雅史
中井 里美
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