お通夜での挨拶(スピーチ) 文例
通夜の挨拶/スピーチ(謝辞)は、通夜ぶるまいの前に述べますが、食事のあとに述べることもあります。
通夜でのスピーチ 喪主(故人の長男)の謝辞
本夕はご多用の折、父(母)のために大勢の方々のご列席を賜り、まことにありがとうございました。生前何かとお世話になり、親しくさせていただいた皆様にお集まりいただき、父もどんなにか喜んでいることでございましょう。時間も大分経過してまいりました。明日のお仕事にお差し支えがありましては恐縮でございます。この辺りで通夜を終了させていただきたいと存じます。
告別式は明日○○寺において、正午より執り行います。お時間がございましたなら、どうぞ最後の見送りをしてやっていただきたいと存じます。お気をつけてお帰り下さいませ。
通夜でのスピーチ 世話役(親戚代表)の謝辞
本日はご用繁多(はんた)の折、まことにありがとうございました。先程来、故人の様々なお話を承りまして、そんなこともあったのか、そういうこともあったのかと、身内の私どもも知らなかった故人の一面を知り、驚くと同時に、懐しく伺わせていただきました。お話は尽きず、私どももまだ伺わせていただきたいのでございますが、大分夜も更けてまいりました。どちらさまも明日のお仕事にお差し障わりがあってはいけません。通夜をこの辺で終わりにさせていただきたいと存じます。
子煩悩でありました故人にとりまして、唯一の心残りは子供達の将来であったことと存じます。私ども親戚一同、今後とも力になっていく所存ではございますが、なにぶんにも非力な者達ばかりでございます。皆様のお力をお借りせねばならぬ場合も多々あることと存じます。どうぞその折には、よろしくご指導ご鞭撻(べんたつ)のほど、お願い申し上げます。
なお、告別式は明日午後○○時より、当家において執り行います。ご都合がおつきになりましたならば、ご会葬を賜りますようお願い申し上げます。大分冷え込んでまいりました。お風邪など召しませぬよう、お気をつけてお帰りくださいませ。
通夜でのスピーチ 社葬での葬儀委員長の謝辞
本日はお忙しい中、まことにありがとうございました。おかげさまをもちまして、しめやかな通夜を営むことができました。先はどより大勢の方々からお心のこもったご焼香を頂戴いたしまして、故人もさぞ喜んでいることと存じます。活動範囲が広く、数多くの公職も兼ねておりました関係から、こうしてお話を伺っておりましても故人への思い出は尽きないのでございますが、何分にも夜も更けてまいりました。これにて通夜を終わらせていただきたいと存じます。
葬儀は○月○日○曜日午後○時より、○○寺におき、社葬をもちまして執り行う予定でございます。最後のお見送りでございます。お時間がございましたならば、何卒ご会葬賜りますようお願い申し上げます。お足元も大分暗くなってまいりました。どうぞお気をつけてお帰り下さいませ。
本日は、まことにありがとうございました。